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荒川区

【荒川区】クレヴィア町屋レジデンス

三河島駅徒歩6分・全53戸・2〜4LDK|建築士が見た"5路線という資産"

2026.08.18 by 一級建築士ryo 読了 約16分
クレヴィア町屋レジデンス 外観完成予想図
出典:伊藤忠都市開発「クレヴィア町屋レジデンス」公式サイト
三河島で物件を探していて、このクレヴィア町屋レジデンスが気になっている方へ。
この記事では、5駅7路線という交通利便性の実力・9階建53戸という小規模設計の意味・荒川区の水害リスク・坪単価の妥当性・管理費の将来まで、購入判断に必要な視点を一級建築士の目で整理します。
結論から言えば、大手町への通勤と静かな住環境を両立したい共働き世帯にハマる物件です。ただし価格設定と水害リスクの2点は慎重に見てほしい。
一級建築士として20年、設計の現場から見た視点で書きます。
最後に「こんな人にすすめる/すすめない」の判定もまとめています。

物件概要

SECTION 01 / OVERVIEW

スペック

所在地東京都荒川区荒川四丁目4番4・16(地番)
売主伊藤忠都市開発株式会社
施工第一建設工業株式会社
規模地上9階建・鉄筋コンクリート造
総戸数53戸
間取り先着順(8戸)1LDK+S〜3LDK・58.18㎡〜66.63㎡/第1期4次以降(予定・27戸)1LDK+S〜4LDK・55.43㎡〜85.76㎡(公式サイト物件概要 2026年9月23日時点)
竣工予定2027年9月下旬(予定)。引渡しは2027年10月下旬(予定)
販売開始先着順で受付中(8戸)。第1期4次以降は「2026年9月中旬」の予定と表示(公式サイト物件概要 2026年9月23日時点)
価格帯先着順 8,490万円〜9,890万円/第1期4次以降(予定)8,700万円〜12,900万円(公式サイト物件概要 2026年9月23日時点)
敷地面積1,228.48㎡
建築面積717.92㎡
用途地域商業地域・準工業地域
駐車場16台(機械式7台・平置8台・身障者用平置1台)月額25,000〜27,000円
管理費月額18,600〜21,300円(先着順住戸)/17,700〜27,500円(第1期4次以降の予定住戸)(公式サイト物件概要 2026年9月23日時点)

主要駅へのアクセス

主要駅所要時間/乗換回数
北千住約5分/乗換なし(三河島からJR常磐線快速)
上野約5分/乗換なし(三河島からJR常磐線快速)
東京約12分/乗換なし(三河島からJR常磐線快速・上野東京ライン)
大手町約13分/乗換なし(町屋から東京メトロ千代田線)
池袋約20分/乗換1回(三河島→日暮里→JR山手線)

※電車の乗車時間(駅までの徒歩は含まない)。上野・東京・大手町は売主の公式サイト、北千住・池袋はGoogle マップの乗換案内(朝8時台)による目安。

一級建築士ryoが見る「5路線と53戸の設計意図」

SECTION 02 / SITE & CONTEXT

クレヴィア町屋レジデンス 外観完成予想図
出典:伊藤忠都市開発「クレヴィア町屋レジデンス」公式サイト

この物件が立つ荒川区荒川四丁目は、常磐線三河島駅と都電荒川線・京成本線・千代田線の町屋駅に挟まれた荒川低地(標高約2m)に位置する。9階建53戸という規模からまず読み解くべきは、「交通利便性を最大化しながら、なぜこの戸数に抑えたか」という設計者の意図だ。

敷地面積1,228.48㎡に対して建築面積717.92㎡、建ぺい率は約58.4%。この物件が立つ商業地域の建ぺい率上限は80%であるから、実際には上限より約21ポイント余裕を持たせた配置になっている。この「絞り込み」によって敷地の余白が生まれ、外構の植栽帯と開放的なアプローチ空間が確保されている。53戸9階という数字をもう少し掘り下げると、1フロアあたりの平均戸数は約5.9戸。廊下で毎日すれ違う住人の数が少なく、帰宅時の静けさは大規模マンションとは明らかに異なる。伊藤忠都市開発がこの物件に与えたコンセプト「The Beautility Residence(邸宅美)」は、5路線を使いこなせる利便性と、小規模の静寂性を両立させた場所の選び方に現れている。

クレヴィア町屋レジデンス 外観デザイン
出典:伊藤忠都市開発「クレヴィア町屋レジデンス」公式サイト

三河島という立地は、不動産市場では荒川区の下町として評価されることが多いが、私は別の読み方をしている。三河島駅から北千住まで5分、常磐線快速の直通で東京駅まで約12分、そして町屋から大手町まで千代田線直通で13分——この三角地帯で5駅7路線(公式サイト)を使い分けられる構造は、23区内でも希少だ。大規模再開発の波に乗った「話題のエリア」に比べると知名度で劣るが、生活利便性の実力値は都心近郊クラスに近い。

クレヴィア町屋レジデンス 外観完成イメージ(別アングル)
出典:伊藤忠都市開発「クレヴィア町屋レジデンス」公式サイト
— RYO'S VIEW

敷地1,228㎡・建築面積717㎡という余裕のある配置は、建ぺい率を上限の80%から6割弱に抑えて周辺の低層住宅地へ配慮した証拠だ。53戸・9階という数字は偶然ではなく、「5路線の利便性を享受しながら1フロア6戸以下の静けさを確保する」という明確な設計判断の産物と読める。

駅から物件までの道のり

SECTION 03 / WALKING ROUTE

出典:Google マップ/物件位置はピン中心(公式サイトの現地案内図にあるGoogleマップの位置)。三河島駅まで徒歩6分(伊藤忠都市開発公式サイト記載値)
クレヴィア町屋レジデンス 現地案内図
出典:伊藤忠都市開発「クレヴィア町屋レジデンス」公式サイト(現地案内図)

改札を出てから

JR常磐線快速の三河島駅を出たら、尾竹橋通りを北へ向かう。駅の北側では、小学校跡地約1.5haを使う三河島駅前北地区の再開発(地上43階・約160mの計画。公式サイト)が進んでおり、駅前の景色はこれから大きく変わる。

道のり前半(駅前〜中盤)

三河島駅から物件までの約450m(Google マップの徒歩ルート)は、ほぼ平坦だ。尾竹橋通りを北に向かって歩き始めると、すぐに街の顔が切り替わる。駅前の小規模商店街を抜けると、やや道幅が広くなり両側に中低層の住宅と小さな工場・倉庫が混在するゾーンに入る。荒川区の商業地域・準工業地域が混在するエリアであることを、街の表情が正直に教えてくれる。尾竹橋通りで明治通りを渡ると、物件は明治通りから一歩奥に入った位置にあり、ここから先は一変してより静かな住宅地の顔になる。

道のり後半(物件直前)

荒川四丁目のブロックへ入ると、低層の戸建てや小規模マンションが並ぶ落ち着いたエリアになる。西へ約200mには峡田小学校があり、物件の敷地は明治通りの喧騒から一歩引いた静けさがある。外構の植栽帯が整備されており、荒川区の下町感の中に都市型集合住宅のランドマーク性がある。周辺に店舗や事業所の車の行き来があるため、夜も完全な静けさではないが、日暮れ後の帰宅路は街灯が整備され安心感がある。

歩いてみての体感

三河島駅から物件までは Google マップの徒歩ルートで約6分。道のりは起伏がほとんどなく、駅付近(標高約3m)から物件(約2m)へ約1mゆるやかに下るだけの平坦路だ(国土地理院の標高データ)。荒川区一帯は荒川低地の典型的な低平地であり、これが水害リスクの根本的な地形的背景でもある(Section 05で詳述)。夜道は明治通りからの光が届き一人歩きも問題ない。物件のすぐそばにコンビニ(セブン-イレブン)があり、まいばすけっと荒川4丁目店も徒歩約3分なので、日用品の買い足しには困らない。子連れでも信号が少なく歩きやすい経路だ。

— RYO'S VIEW

三河島からの徒歩6分は数字として見ると平凡だが、実際の道のりは起伏のない1本道に近く、体感的な遠さはない。むしろ「明治通りから一歩奥に入ると静かになる」この変化が、駅からの距離を感じさせない資産になっている。夜道の安全性と生活利便性は合格点と見る。

立地と街の読み方

SECTION 04 / LOCATION

街の歴史と再開発動向

荒川区荒川四丁目・三河島エリアは、大正時代から在日コリアン・在日朝鮮人コミュニティが形成された都内最古のコリアタウンとして知られる。現在も三河島駅周辺には韓国食料品店・キムチ専門店・焼肉店が軒を連ね、他のマンション立地では味わえない固有の文化的厚みがある。インバウンド消費の視点とは異なる「地域に根ざした多文化」が長年続いており、街の個性として読めるポイントだ。足元でも、三河島駅前北地区(地上43階・約160m)と西日暮里駅前地区(地上46階)の2つの大規模再開発が進んでおり(公式サイト。荒川区の資料をもとにした掲載)、周辺の街並みはこれから大きく変わる。また三河島から北千住へは常磐線快速で約5分と短く、常磐線沿線全体のポテンシャルを享受しやすい立地だ。

生活インフラ・学区

スーパーはまいばすけっと荒川4丁目店(徒歩約3分)が日常使いの中心になり、三河島駅前のフレスポ東日暮里にはヒルママーケットプレイス三河島店(徒歩約8分)がある(Google マップの徒歩ルート)。荒川4丁目4〜15番の公立小学校の通学区域は荒川区立峡田小学校(荒川3丁目・徒歩約4分)、中学校は第四中学校(荒川区の学校別通学区域)で、学区は購入前に荒川区教育委員会で確認してほしい。病院は三河島駅近くの関川病院(徒歩約7分)が近い。

クレヴィア町屋レジデンス 広域立地概念図
出典:伊藤忠都市開発「クレヴィア町屋レジデンス」公式サイト(広域立地概念図)
クレヴィア町屋レジデンス 外観完成予想図(低層部と植栽)
出典:伊藤忠都市開発「クレヴィア町屋レジデンス」公式サイト

ハザードマップで見る安全性

SECTION 05 / HAZARD

洪水浸水想定(荒川氾濫)敷地付近は浸水深3〜5m(想定最大規模。敷地の中心と周囲±30mの約6割が3〜5m、残りが0.5〜3m)/0.5〜3m(計画規模)。国土交通省 重ねるハザードマップ
高潮浸水想定敷地の中心は区域外、周囲の一部に0.5m未満の区域(想定最大規模。国土交通省 重ねるハザードマップ)
津波浸水想定対象外(敷地は津波浸水想定区域外。同上)
土砂災害警戒区域非該当(低平地で、半径約600m以内に警戒区域もない。同上)
液状化危険度荒川低地(東京都の地盤分類「沖積低地3」)で、液状化に注意が要る地盤。購入前に東京都「東京の液状化予測図」で確認してほしい
地域危険度(地震火災)総合ランク4(建物倒壊4・火災4/5段階で2番目に高い。東京都 地域危険度測定調査 第9回・荒川4丁目)
海抜・標高約2m(敷地付近1.8〜2.9m。国土地理院の標高データ)
最寄避難所荒川区立峡田小学校(荒川3丁目・直線約190m)ほか(国土地理院 指定避難所データ)

出典:国土交通省 重ねるハザードマップ(配信データ)/国土地理院 標高データ・指定避難所データ/東京都「地震に関する地域危険度測定調査(第9回・令和4年9月公表)」

— RYO'S VIEW

荒川区の洪水リスクは「あるかないか」ではなく、敷地付近で「浸水深3〜5m」(想定最大規模)という具体的な数値で語る必要がある。荒川の堤防が決壊した場合、低平地の荒川四丁目は深刻な浸水に見舞われる可能性がある。地震についても、荒川4丁目は東京都の地域危険度で総合ランク4(建物倒壊・火災とも4)と、5段階で2番目に高い。建物が新しくても、周りの古い木造住宅の倒壊や延焼で避難路がふさがる前提で、避難の経路を確かめておきたい。9階建の物件ゆえ上層階への垂直避難は可能だが、1〜2階住戸の購入検討者は特に水害への対策(家財保険・避難計画)を事前に整えることを強くすすめる。これは他物件と比較して当物件が「悪い」ということではなく、荒川区・低平地という地形条件に正直に向き合うということだ。

53戸という規模と管理費の将来を読む

SECTION 06 / KEY RISK

小規模マンションの管理費とは何か

マンションの管理費・修繕積立金は、基本的に「共用部分の維持・運営コストを全戸数で割り勘する仕組み」だ。エレベーター・廊下・エントランス・外壁・屋根などの共用設備の維持・修繕には、建物規模にかかわらず一定の固定費がかかる。つまり、総戸数が少ないほど1戸あたりの負担が大きくなる。100戸超の大規模マンションと比べると、小規模マンションの管理費・修繕積立金は割高になりやすい。これは設計や管理の質の問題ではなく、スケールメリットの有無という構造的な問題だ。

53戸の場合の将来を読む

クレヴィア町屋レジデンスの管理費は、先着順住戸で月額18,600〜21,300円、第1期4次以降の予定住戸で17,700〜27,500円(公式サイト物件概要 2026年9月23日時点)。53戸という規模では、エレベーター・機械式駐車場7台の維持費も全戸数で分担する構造になる。機械式駐車場は定期メンテナンス費用が高く、将来的に利用者が減った場合でも維持費負担は変わらない。この点を見落として購入した場合、10〜15年後に管理費・修繕積立金が段階的に引き上げられる場面で「思っていたより高くなった」と感じるリスクがある。一般的に、大規模修繕(12〜15年周期)のたびに積立金の値上がりが検討され、小規模物件ほどその幅が大きくなりやすい。

自分で確認する方法

購入前にモデルルームで必ず確認したい質問は以下の3点だ。①「長期修繕計画の30年分を見せてください」——計画書には将来の積立金見直しスケジュールが記載されており、現行価格との差分が読み取れる。②「機械式駐車場の将来廃止・平面化の検討はありますか」——利用率が低下した場合、機械式を撤去して平置きに変更するコストが修繕費に乗ってくるケースがある。③「管理組合の運営体制(管理会社・自主管理の別)はどうなりますか」——53戸規模では管理組合の役員選出が少数で回る一方、意思決定がしやすいというメリットもある。荒川区役所の住宅課でも管理組合に関する相談窓口を持っている。

— RYO'S VIEW

53戸の小規模は廊下の静けさと管理組合の意思決定しやすさという利点があるが、管理費・修繕費のスケールメリットは生まれない。先着順住戸の月額18,600〜21,300円は荒川区の同グレードとして妥当な水準だが、長期修繕計画の将来値上がり幅を事前に確認しないまま購入するのは危険だ。この数字は購入価格と同等の重みで確認するべき項目だ。

共用部の見立て

SECTION 07 / COMMON AREA

クレヴィア町屋レジデンス エントランス完成予想図
出典:伊藤忠都市開発「クレヴィア町屋レジデンス」公式サイト

公式サイトに公開されているエントランス完成予想図では、石張りの床と間接照明を組み合わせた落ち着いたロビー空間が提案されている。伊藤忠都市開発のクレヴィアシリーズは、グレードの均一性と内装品質の安定感が特徴だ。共用廊下は外廊下と内廊下の別が公式情報では明示されていないため、モデルルームで確認が必要だ。駐輪場は106台(53戸に対して2台分)とゆとりがあり、日常の自転車利用がしやすい設計になっている。公式の物件概要には、トランクルーム(1区画)と防災備蓄の区画(4区画。月額500〜800円)の記載がある。宅配ボックスの台数・仕様はモデルルームで確認しておきたい。

クレヴィア町屋レジデンス エントランスホール完成予想図
出典:伊藤忠都市開発「クレヴィア町屋レジデンス」公式サイト
— RYO'S VIEW

53戸のエントランスはスケールを抑えた「私邸のロビー」感が出やすい。大型マンションにありがちな「広すぎて落ち着かない共用部」はなく、住人が顔を合わせやすいサイズ感だ。一方、ゲストルームやラウンジ等の充実した共用施設は期待しにくい——その代わりに管理費を抑えるという設計判断と読める。

専有部の見立て

SECTION 08 / UNIT PLAN

公式サイトの間取り一覧に載る7タイプ(A・B・C・C2t・Et・F・G2)は、58.18㎡(Cタイプ)から85.79㎡(G2タイプ・4LDK)まで幅が広い(ほかに最上階のルーフバルコニー付き住戸も案内されている)。WIC(ウォークインクローゼット)がほぼ全タイプに標準装備されており、収納力を重視する子育て世帯にも対応している。SIC(シューズインクローゼット)の設置タイプも多く、玄関周りのすっきりした動線設計が読み取れる。全タイプにバルコニー付きで、採光と通風を確保する構成になっている。

Cタイプ(2LDK+WIC+SIC/1LDK+S+WIC+SIC・58.18㎡)——コンパクトプラン

専有面積58.18㎡で、7・8階は2LDK、2〜6階は同じ広さを1LDK+S(窓の条件を満たさない部屋を「サービスルーム」とする)とする。リビング・ダイニングは約11.5帖(カウンター含む)、キッチン約3.8帖、居室は約4.3帖と約5.7帖(公式の間取り図)。DINKs(共働き夫婦)または一人ひとりの居室を確保したい単身者向けのコンパクトプランだ。WICとSICを両立しており、限られた面積の中で収納優先の設計になっている。先着順住戸の坪単価は約490万円/坪(後述)と、三河島・荒川エリアとしては高水準。大手町通勤の時短価値をどれだけ評価するかが価格妥当性の鍵になる。

クレヴィア町屋レジデンス Cタイプ間取り図(58.18㎡)
出典:伊藤忠都市開発「クレヴィア町屋レジデンス」公式サイト(Cタイプ間取り図)

Aタイプ(1LDK+2S+WIC+N+SIC・74.00㎡)——ファミリープラン

74㎡で、N(納戸)とWIC・SICの3収納を確保した余裕のある設計だ。公式サイトでは1LDK+2S(サービスルーム2室)として表示され、「最終1邸」となっている(2026年9月23日時点)。子どもの成長に合わせて居室の用途を切り替えやすいプランニングになっている。価格は先着順の概要(66.63㎡まで)に含まれず、公式の物件概要では確かめられない。53戸の9階建てに3LDK・4LDKを組み込んでいることは、単身者向けとファミリー向けを共存させる多様な住まい方の提案として評価できる。間取り図は公式サイトの間取りページで公開されている。

— RYO'S VIEW

7タイプのプランで58〜86㎡という幅を持たせたことは、「53戸の中に異なる住み方を共存させる」という設計方針の表れだ。この物件は特定の生活スタイルに限定せず、DINKsからファミリーまで対応する懐の深さを持つ。WICとSICを多くのプランに標準装備した点は、実際の暮らしの利便性を重視した設計判断と読める。

価格と周辺相場

SECTION 09 / PRICE

先着順8戸の価格は8,490万円〜9,890万円(58.18〜66.63㎡)、第1期4次以降の予定価格は8,700万円〜12,900万円(55.43〜85.76㎡・今後の販売予定27戸)だ(公式サイト物件概要 2026年9月23日時点)。住戸ごとの価格は公開されていないため、価格帯と面積帯の中央どうしで割ると、坪単価は先着順で約490万円/坪、4次以降の予定で約510万円/坪になる(1坪=3.30578㎡)。三河島・荒川四丁目という立地で@490〜510万円前後の坪単価は、周辺の中古相場と比べると相当に高い設定だ。ただしこれは「荒川区の下町価格」から「大手町直通13分・5路線利用可能の価格」へのポジション転換であり、利便性に対してどれだけ価格プレミアムを払えるかという判断になる。

周辺中古マンションの坪単価

物件名築年・坪単価・補足
日神パレス東日暮里築37年・@368万円・三河島駅徒歩6分
日暮里ダイヤモンドマンション築43年・@228万円・三河島駅徒歩8分

※中古2件は成約価格・売出価格を元に算出した目安。出典:SUUMO中古(2026年8月時点)。

周辺の中古事例(築37〜43年)の坪単価が@228〜368万円であるのに対し、クレヴィア町屋レジデンスは約490〜510万円/坪と明確に高い。この差分が「千代田線・常磐線の利便性プレミアム」と「新築品質プレミアム」の合計と見るべきだ。10〜15年後の売却時に現在の価格水準を維持できるかは、荒川エリアの地価動向と千代田線沿線の需要次第で変わる。

ここに住む日常

SECTION 10 / DAILY LIFE

この物件が最もハマるのは、丸の内・大手町方面に通う30代共働き夫婦だ。朝の通勤は町屋から千代田線で大手町まで13分。帰りは三河島でJR常磐線に乗り換えることも選べる。「定番エリアでは買えない価格帯だけど、通勤の利便性は都心並みにしたい」という層に刺さる物件だ。ファミリー層にも、峡田小学校まで徒歩約4分という学区の近さと、66〜86㎡台の3LDK・4LDKのプラン(F・G2タイプ)が対応できる。

朝は三河島駅周辺の商店がまだ静かな中、荒川区の路地を抜けて通勤に出る。帰り道では三河島コリアタウンの焼肉店から炭火の香りが漂ってくる——これを「下町の生活感」と捉えるか「独特の文化的厚み」と捉えるかで、この物件との相性が決まる。週末は北千住まで5分でアクセスでき、足立区の活気ある商店街で買い物を楽しむことも、千代田線を乗り継いで表参道や渋谷まで出ることも、どちらも選択肢に入る。町屋駅前から都電荒川線で出かけられるあらかわ遊園(西尾久6丁目。物件から約3.2km)は、子育て世帯の休日の選択肢だ。

生活利便チェック:

  • スーパー:まいばすけっと荒川4丁目店(徒歩約3分)・ヒルママーケットプレイス三河島店(フレスポ東日暮里・徒歩約8分)
  • 公立小:荒川区立峡田小学校(徒歩約4分。荒川4丁目4〜15番の通学区域。学区は荒川区教育委員会で確認してほしい)
  • 公園:荒川自然公園(徒歩約9分)
  • 病院:関川病院(三河島駅そば・徒歩約7分)

近隣のおすすめ店(Google マップ評価★4.0以上)

※評価はGoogle マップ評価(2026年9月時点)。徒歩分数はGoogle マップの徒歩ルートによる目安で、営業時間・定休日は変わることがある。

— RYO'S VIEW

三河島コリアタウンと昭和レトロ純喫茶が共存するこの街のキャラクターは、「品の良さ」よりも「深み」だ。均質な新興住宅地とは正反対の文化的多様性が、日常の豊かさとして機能するかどうか——これが最も個人の好みに左右される購入判断軸になると見る。ここを「面白い」と感じられる方には、この立地は唯一無二の価値を持つ。

まとめ

SECTION 11 / CONCLUSION

★評価(5段階)

立地★★★☆☆ 建物★★★☆☆ 価格★★☆☆☆ 将来性★★★☆☆ 総合★★★☆☆

良い点

  • 5駅7路線・大手町直通13分・北千住5分という23区屈指の多路線アクセス。通勤先の多様な変化にも対応できる選択肢の多さが資産性に直結する
  • 9階建53戸(1フロア平均6戸)という小規模設計。帰宅時の廊下の静けさと管理組合の意思決定しやすさは、大規模マンションでは得られないメリットだ
  • 1LDK+S〜4LDK・58〜86㎡という7タイプの幅広い構成。DINKsからファミリーまで、ライフステージの変化に合わせたプラン選択が可能

気になる点

  • 先着順住戸の坪単価は約490万円/坪(価格帯と面積帯の中央で計算)で、三河島周辺の築37〜43年の中古(@228〜368万円/坪)を大きく上回る。利便性プレミアムを合理的と感じるかが、購入可否の判断軸になる
  • 敷地付近は荒川の氾濫で浸水深3〜5m(想定最大規模)の区域で、地震の地域危険度も総合ランク4(5段階で2番目に高い)。9階建での垂直避難は可能だが、海抜約2mの低平地という地形条件は購入判断の最重要前提として認識すべきだ。特に低層階を検討する場合は水害保険の加入と避難計画の確認が必須

こんな人にすすめる/すすめない

すすめる:30〜40代の共働き夫婦で、大手町・丸の内への通勤時間を最優先したい方。「有名エリアより実利」を選ぶスタイルで、三河島コリアタウンの文化的独自性を個性として楽しめる方。将来の売却よりも居住期間中の生活水準を重視する方。

すすめない:荒川区の水害リスクを定量的に評価した上で受け入れられない方(特に1〜3階住戸の検討者)。坪単価を周辺相場と比較して割高感を強く感じる方。10〜15年後の売却差益を期待して購入を考えている方(エリアの資産価値上昇を前提にするには不確定要素が多い)。

出典・参考
・伊藤忠都市開発「クレヴィア町屋レジデンス」公式サイト:https://www.itochu-sumai.com/machiya-r53/
・SUUMO「クレヴィア町屋レジデンス」:https://suumo.jp/ms/shinchiku/tokyo/sc_arakawa/nc_67733049/
・LIFULL HOME'S「クレヴィア町屋レジデンス」:https://www.homes.co.jp/mansion/b-16011100000155/
・物件概要(公式サイト物件概要 2026年9月23日時点):https://www.itochu-sumai.com/machiya-r53/outline/
・国土交通省 重ねるハザードマップ(配信データ)/国土地理院 標高データ・指定避難所データ
・荒川区公式ハザードマップ(水害版):荒川区公式サイト
・東京都「地震に関する地域危険度測定調査(第9回)」:https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/chousa_6/
・周辺相場:SUUMO中古マンション(三河島駅周辺・2026年8月時点)
・案内図:Google マップ/伊藤忠都市開発「クレヴィア町屋レジデンス」公式サイト(現地案内図)
・学区:荒川区「小学校 学校別通学区域」:https://www.city.arakawa.tokyo.jp/documents/3033/kuiki-sho-2.pdf
※掲載画像は伊藤忠都市開発「クレヴィア町屋レジデンス」公式サイトからの引用です。
※案内図はGoogle マップの埋込機能を使用。現地案内図は売主公式サイトからの引用です。

クレヴィア町屋レジデンスの価格・間取りが気になったら

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※本記事の価格・販売状況は2026年9月23日時点の公式サイトの内容です。価格・仕様・販売スケジュールは変更される場合があります。最新情報は売主公式サイトおよびモデルルームでご確認ください。
※ハザード情報は敷地付近の公開データ(国土交通省・国土地理院・東京都)を読んだものです。避難の方法などは荒川区の防災の窓口でご確認ください。