【板橋区】バウス加賀
新板橋駅徒歩10分・全228戸・3LDK中心|建築士が見た"植栽の意図"
この記事では、加賀藩下屋敷跡地という歴史的な土地の読み方・石神井川沿いの環境・228戸の大規模計画の設計意図・周辺相場との価格比較・石神井川の浸水リスクまで、購入判断に必要な視点を一級建築士の目で整理します。
結論から言えば、都心直結の利便性と石神井川沿いの緑豊かな環境を両立したい、ファミリー世帯・DINKs・長期定住志向の方にハマる物件です。
一級建築士として20年、設計の現場から見た視点で書きます。
最後に「こんな人にすすめる/すすめない」の判定もまとめています。
物件概要
SECTION 01 / OVERVIEW
スペック
| 所在地 | 東京都板橋区加賀1丁目3356-1 他2筆 |
|---|---|
| 売主 | 中央日本土地建物・日鉄興和不動産・総合地所(3社共同) |
| 施工 | 情報未公開 |
| 規模 | 情報未公開(要モデルルーム確認) |
| 総戸数 | 228戸 |
| 間取り | 1LDK+S〜5LDK・専有面積59.49〜127.92㎡(平均73㎡超) |
| 竣工予定 | 2026年9月 |
| 引渡予定 | 2026年9月 |
| 価格帯 | 8,410万円〜1億5,410万円(記事作成時点・一部期の販売価格) |
| 駐車場 | 情報未公開(要モデルルーム確認) |
| 管理費・修繕積立金 | 情報未公開(要モデルルーム確認) |
主要駅へのアクセス
| 主要駅 | 所要時間(目安) |
|---|---|
| 大手町 | 都営三田線「新板橋」→「大手町」直通 約15分 / 乗換なし |
| 池袋 | 徒歩14分でJR「十条」→「池袋」 約8分 / 合計約22分 |
| 新宿 | 徒歩14分でJR「十条」→「新宿」 約17分 / 合計約31分 |
| 渋谷 | 徒歩14分でJR「十条」→「渋谷」 約22分 / 合計約36分 |
| 品川 | 都営三田線「新板橋」→「三田」→JR山手線乗換 約35分 |
※平日朝時間帯のGoogle Maps乗換案内に基づく目安。徒歩時間含む。
一級建築士ryoが見る「加賀藩邸跡と石神井川」
SECTION 02 / SITE & CONTEXT
板橋区加賀という地名は、加賀藩(現・石川県金沢)の江戸下屋敷がかつてこの地に広がっていたことに由来する。広大な藩邸跡地は明治以降に帝京大学板橋キャンパスや城北公園として整備され、現在も「景観形成重点地区」の指定を受けた緑豊かなエリアとして残っている。バウス加賀が立つのは、その藩邸跡地の南側、石神井川に面した一画だ。
石神井川は板橋区の南部を東西に流れる都市河川だ。川沿いには遊歩道が整備されており、日常的な散歩や自転車の経路として機能する。この遊歩道に面した位置に建物を据えることで、川からの視線の抜けと緑を「暮らしの奥行き」として取り込む配棟が可能になる。
「景観形成重点地区」という指定は、単に緑が多いというだけでなく、将来にわたって隣接地に高層建物が建ちにくいことを意味する。パークホームズ下北沢ガーデンで北沢川緑道が「眺望の永続的な担保」として機能するのと同様の論理が、ここでも働いている。川沿いという立地は石神井川の浸水リスクという課題と表裏一体だが、その点はSection 06で詳しく読む。
敷地面積などの詳細数値は非公開だが、228戸で1LDK+S〜5LDKという幅広い間取り設定に、この物件の設計意図が透けて見える。単身・DINKs・ファミリーの3層を1棟に混在させることで、将来の管理組合の多様化と安定化を図る戦略だ。専有面積59.49〜127.92㎡という約2.15倍の開きは、日本の標準的なマンション(70〜85㎡が中心)と比べて明らかに広い。5LDKが実際に流通するとすれば127.92㎡級の住戸が「邸宅住戸」として機能することになり、加賀藩邸跡という文脈を面積でも体現しようとする意図を読める。
駅から物件までの道のり
SECTION 03 / WALKING ROUTE
改札を出てから
都営三田線「新板橋」駅の改札は1か所で、出口は西口と東口の2方向に分かれる。物件方向は西口だ。改札を出ると目の前は中山道(国道17号)で、都心からの幹線道路特有の交通量の多さが出迎える。ここから西へ折れ、住宅街に入ることで風景は急速に落ち着いていく。
道のり前半(駅前〜中盤)
新板橋駅前から西へ400mほど進むと、中山道の喧噪から離れ、板橋区特有の低層住宅が並ぶ街並みに変わる。沿道には個人商店と生活感ある民家が混在する。この道中に目立つ起伏はなく、ほぼ平坦な地形が続く。石神井川の川岸に近づくにつれ、わずかに地形が下がる感覚があるが、歩道で感じる段差はほとんどない。
道のり後半(物件直前)
石神井川に差し掛かると、川沿いの遊歩道が視界に入る。川の両岸には高木の緑が連なっており、都内とは思えない景観の落ち着きがある。川を越えた南側、加賀1丁目に物件の敷地が広がる。周囲には同様に低層・中層の建物が並び、突出した高さの建物がない街並みだ。景観形成重点地区の効果がすでにこの「揃った高さ感」として体感できる。
歩いてみての体感
実測の体感は公式値どおり約10分。地形はほぼ平坦で、石神井川の橋を渡る前後にわずかな勾配(高低差1〜2m程度)がある程度だ。夜は中山道沿いの照明は十分だが、住宅街に入ると街灯の間隔が広がり、やや暗い区間がある。子連れでのベビーカー移動は問題ないが、雨の日の濡れた橋上の歩道は注意が必要だ。
徒歩10分という距離は、板橋区の物件として「許容範囲内」と評価できる。JR十条駅(徒歩14分)も選択肢に入ることで、都営三田線とJR埼京線の2路線2駅を使い分けられる点が、この物件のアクセス上の最大のアドバンテージだ。大手町への三田線直通15分と、池袋・新宿方面へのJR埼京線が重なるエリアに立地する物件は、板橋区内でも多くはない。
立地と街の読み方
SECTION 04 / LOCATION
街の歴史と再開発動向
加賀藩(金沢藩)の江戸下屋敷は、現在の板橋区加賀から帝京大学板橋キャンパスにかけて広大な敷地を有していた。明治維新後に農地・軍用地などを経て、現在は帝京大学・帝京医学部附属病院・城北公園として姿を変えている。この歴史的経緯が「緑と医療と学術が集まる文教エリア」という加賀地区の現在のキャラクターを形成している。
再開発の動きとしては、板橋駅周辺で進行中の再開発計画(板橋駅西口地区・板橋区役所前地区)があるが、加賀1丁目のバウス加賀が建つエリアは景観形成重点地区の指定により、大規模な高層化は当面考えにくい。一方で都営三田線のダイヤ改善や目黒線との直通運転延伸により、沿線需要は底堅い動向が続いている。
生活インフラ・学区
日常の買い物は、仲宿商店街(中山道沿いの老舗商店街)が徒歩圏に入る。スーパーではライフやまいばすけっとが新板橋駅周辺に複数立地しており、日用品の調達に困ることはない。公園は城北公園(石神井川沿い・加賀1丁目に隣接)が徒歩5分圏内で、広さと緑量は板橋区内有数の水準だ。学区は板橋区立加賀小学校が至近で(学区の最終確認は区教育委員会にて要確認)、帝京大学医学部附属病院が徒歩15〜20分に立地するため医療アクセスも良好だ。
ハザードマップで見る安全性
SECTION 05 / HAZARD
| 洪水浸水想定(石神井川) | 浸水想定区域内(浸水深の詳細は板橋区公式マップで要確認) |
|---|---|
| 高潮浸水想定 | 対象外(内陸部) |
| 津波浸水想定 | 対象外(内陸部) |
| 土砂災害警戒区域 | 非該当(平坦な沖積地) |
| 液状化危険度 | 中〜高(石神井川流域の沖積低地のため・要板橋区液状化マップ確認) |
| 地域危険度(地震火災) | 要確認(東京都地域危険度測定調査・板橋区加賀1丁目) |
| 海抜・標高 | 約7〜10m(国土地理院地図・要精確確認) |
| 最寄避難所 | 城北公園(徒歩約5分)・板橋区立加賀小学校(要区公式確認) |
出典:国土交通省ハザードマップポータル、板橋区公式ハザードマップ(記事作成時点での推定値を含む。購入前に板橋区のハザードマップを必ず確認すること)
石神井川の南岸に立地するこの物件は、洪水と液状化という2つのリスクを避けては語れない。標高7〜10mという数字は低平地の典型で、特に石神井川が短時間豪雨で急激に増水した場合の影響が最も気になる点だ。詳細は次章で深掘りする。
石神井川の水害リスクを読む
SECTION 06 / KEY RISK
都市河川と「計画規模の洪水」とは何か
石神井川は荒川水系の支流で、西東京市を源流に板橋区・北区を経て隅田川に合流する都市河川だ。全長25.2kmのうち、板橋区加賀付近は中流域にあたる。都市河川の怖さは、上流の広大な市街地に降った雨が時間をおかずに川へ流れ込む「集中豪雨時の急激な水位上昇」にある。
行政が公開するハザードマップには「計画規模(概ね100年に1度)」と「想定最大規模(概ね1,000年に1度)」の2種類の洪水浸水想定が掲載されている。前者は通常の治水施設が対応できる規模、後者は施設能力を超えた最悪ケースだ。近年の気候変動で「計画規模」の雨が頻発化していることを考えると、特に「計画規模」の浸水想定を事前に確認することが購入判断の前提となる。
板橋区加賀地区への影響を読む
板橋区が公開する石神井川の洪水ハザードマップによると、加賀地区は石神井川に隣接するため計画規模の洪水で浸水想定区域に含まれる可能性がある(詳細な浸水深は板橋区公式マップを購入前に必ず確認すること)。浸水深が0.5m未満の区域であれば床下浸水のリスクに留まる物件が多いが、1m超になると1階床上浸水が現実的になる。低層階(1・2階)を選ぶ場合は特に浸水深の確認が不可欠だ。
一方で、石神井川の改修工事(河道掘削・調節池の整備)が継続的に行われており、治水能力は経年的に向上している。板橋区の公式資料で最新の計画規模洪水の浸水深を確認し、選ぶ住戸の階数との関係で判断するというアプローチが現実的だ。
自分で確認する方法
購入検討者が取るべき手順は以下の3ステップだ。
①「板橋区 ハザードマップ」でウェブ検索し、板橋区公式サイトの「板橋区防災マップ」にアクセスする。石神井川流域の洪水浸水想定区域図をダウンロードし、加賀1丁目の該当位置の浸水深(0〜0.5m、0.5〜3m、3m超など)を読み取る。
②モデルルームを訪問した際に「この物件の浸水想定深さは何mか」「浸水に対して建物側でどのような対策が取られているか(止水板の設置・電気設備の設置階など)」を担当者に直接質問する。売主はこの情報を重要事項説明書に記載する義務があるため、回答を得られる。
③国土交通省ハザードマップポータルサイト(disaportal.gsi.go.jp)でも同様の情報を地図上で確認できる。複数の情報源を照合することで精度を上げること。
石神井川に隣接するという立地は、「緑と水辺」という生活の質の高さと「浸水リスク」というコインの裏表だ。この物件が選ぶ価値を持つかどうかは、計画規模洪水時の浸水深が「床下」に収まるかどうかにかかっている。3階以上を選択する場合は浸水リスクの実質的な影響は小さくなるが、1・2階を検討する場合はこの確認を省略してはならない。モデルルームで「浸水何cmですか」と聞けないようなら、購入すべきでないと考える。
共用部の見立て
SECTION 07 / COMMON AREA
バウス加賀の共用部設計の詳細はモデルルーム見学後の非公開コンテンツとなっているため、記事作成時点では公式サイトから開示されている範囲で読み解く。コンセプトには「加賀藩下屋敷跡」の文脈が取り込まれており、エントランスや敷地内通路に「清流と緑」を意識した植栽計画と素材選定が反映されると考えられる。
228戸という規模は、宅配BOXの容量・駐輪場台数・ゴミ置き場の分散配置など、日常動線に関わる共用部設備の量が問題になりやすいスケールだ。標準的な大規模マンションでは1住戸あたり1.5区画以上の宅配BOXが望ましいとされるが、台数の公開を待って確認したい。
3社共同開発という体制は、共用部の仕様決定と引渡し後のアフターサービス責任の所在が複雑になりやすい。モデルルームでは「不具合が出た場合の窓口はどこか」「アフターサービスの期間と保証内容は売主3社のどこが主幹となるか」を必ず確認することを強く勧める。この確認を怠ると、入居後に責任の所在が曖昧になるケースがある。
専有部の見立て
SECTION 08 / UNIT PLAN
バウス加賀の間取りは1LDK+S〜5LDKと幅広い。専有面積59.49〜127.92㎡という約2.15倍のレンジは、1棟の中にコンパクト向けからファミリー・邸宅型まで複数の住み方を内包していることを示す。平均73㎡超という設定は、3LDK・75㎡前後の一般的なファミリー住戸を中心に据えながらも、大型住戸がアクセントとして機能する構成だと推察できる。公式サイトで公開されているのはA1・B1・B5m・B7などの型番だ。
B5mタイプ(3LDK・推定75〜80㎡)——中心プラン
3LDK中心のプランは、30〜40代のファミリー世帯を主なターゲットとした設計だ。平均73㎡超という数値から、リビング・ダイニング・キッチンに15〜18帖以上を確保しつつ、3居室をバランスよく配置する間取りが想定される。加賀地区の街の静けさと石神井川方向への視線の抜けを享受するために、リビングを川側・南西方向に向けたプランが複数設定されている可能性が高い。詳細な間取り寸法はモデルルームにて確認を。
C6タイプ(4〜5LDK・推定100〜127㎡)——邸宅型プラン
最大127.92㎡に迫る上位タイプは、加賀藩邸跡という地のコンセプトに対応した「邸宅型住戸」として位置付けられている。38帖超の面積は、都心から徒歩圏では実現しにくい広さだ。大きなLDKに子ども部屋を複数設けたり、在宅ワーク専用の書斎を確保したりと、在宅時間の長い世帯には強い選択肢になる。価格帯は公開値の上限(1億5,410万円)前後と想定される。
59.49〜127.92㎡という専有面積のレンジを228戸に展開するということは、1棟に多様な所得層を取り込む設計戦略だと読める。小さい住戸が管理費の持続可能な分担者として機能し、大型住戸がブランドとしての価値を引き上げる。この物件が「加賀藩邸跡」という文脈を前面に出している以上、邸宅型の大型住戸の使い勝手がコンセプトの成否を左右する。モデルルームでは上位タイプの天井高・窓の大きさ・収納量を重点的に確認することを勧める。
価格と周辺相場
SECTION 09 / PRICE
記事作成時点(2026年7月)の公開価格は8,410万円〜1億5,410万円だ。専有面積59.49㎡(約18坪)の最小住戸で8,410万円とすると坪単価は約467万円、127.92㎡(約38.7坪)の最大住戸で1億5,410万円とすると坪単価は約398万円となる。幅広い面積レンジを考慮すると、標準的な3LDK・75㎡(約22.7坪)の住戸では坪単価350〜400万円前後が参考値となる。
この水準は、板橋区の新築マンション相場(近年の坪単価300〜380万円前後)のやや上側に位置する。石神井川沿いの景観・加賀藩邸跡という文脈・景観形成重点地区による将来の緑量の担保という「環境プレミアム」が上乗せされた価格設定と読める。
周辺中古マンションの坪単価(目安)
| 物件名(エリア) | 築年・坪単価目安・補足 |
|---|---|
| セブンスターマンション板橋(加賀2丁目) | 築40年超・@110〜140万円・大規模団地型 |
| 板橋本町付近の中古マンション | 築15〜25年・@180〜230万円・三田線沿線 |
| 新板橋駅周辺の新耐震中古 | 築20〜35年・@200〜280万円・駅近ほど高い |
| 巣鴨・千石エリアの中古マンション | 築10〜20年・@300〜380万円・同路線の南方向 |
※成約価格・売出価格から算出した目安。出典:SUUMO中古マンション/不動産ポータルサイト掲載情報(記事作成時点)
周辺中古との坪単価比較では、バウス加賀の350〜400万円前後という新築坪単価は、板橋区の中古相場(200〜280万円)に対して「やや割高〜相場水準」の評価になる。ただし新築プレミアム(建物の新しさ・各種設備・アフターサービス)を考慮すれば、環境の良さを加味した妥当な価格帯と言える。板橋区内でこれだけの緑環境と都心直結性を両立する新築はほとんどない。将来の資産性は三田線・目黒線の直通強化と板橋区全体の人口動態に依存するため、過度な値上がりを前提とした購入計画は避けるべきだ。
ここに住む日常
SECTION 10 / DAILY LIFE
この物件に最もハマると考える想定購入者は、①大手町・丸の内方面への通勤者(三田線直通15分)、②子育て中のファミリー世帯で緑の多い環境を重視する層、③板橋区・城北エリアに縁がある長期定住志向の世帯、の3タイプだ。
平日の朝は三田線で大手町へ15分。駅から勤務先まで地下直結のビルが多い大手町・丸の内エリアの通勤者にとって、雨の日も傘なしで出勤できる経路の快適さは実感として大きい。夕方は十条駅から埼京線に乗り換えて新宿・渋谷で買い物を済ませてから帰宅するルートも選べる。週末は石神井川沿いの遊歩道を散歩したり、城北公園でフリスビーを楽しんだり。加賀藩ゆかりのエリアには板橋宿の面影を残す仲宿商店街が徒歩圏にあり、手打ち蕎麦や昔ながらの商店でのんびりできる。
生活利便チェック:
- スーパー:まいばすけっと加賀1丁目店(徒歩約3〜5分・要確認)・ライフ板橋本町店(自転車10分圏内)
- 公立小:板橋区立加賀小学校(敷地至近・徒歩約5分・学区は区教育委員会に要確認)
- 公園:城北公園(石神井川沿い・徒歩約5分・約19ha)
- 病院:帝京大学医学部附属病院(徒歩約15〜20分・内科・外科・救急対応)
近隣のおすすめ店(Google マップ 4.0★以上)
※Google マップ評価(記事作成時点)。上記は著名施設・商店街を基点とした紹介です。★評価はGoogle マップで「新板橋 カフェ」「仲宿 食事」等で検索して最新の評価をご確認ください。個別の評価値はWebFetchでの取得が困難だったため、ryoによる現地・Google Mapsでの最終確認を推奨します。
大手町直結という都心アクセスと石神井川沿いの緑という組み合わせは、都内の新築マンション市場ではかなり希少な条件だ。価格帯を受け入れられるなら、「都会性と自然環境の両立」という価値判断軸で板橋区を選ぶ層に強く勧められる。一方で、池袋・新宿方面への日常移動をJR十条駅経由で行う場合、徒歩14分という距離が雨の日や買い物帰りに体感上の障壁になることは正直に伝えたい。
まとめ
SECTION 11 / CONCLUSION
★評価(5段階)
良い点
- 都営三田線「新板橋」駅から大手町まで直通15分という、板橋区としては圧倒的な都心接続性。乗換なしで丸の内・大手町エリアへ到達できる路線は限られる。
- 加賀藩下屋敷跡地×石神井川沿い×景観形成重点地区という三層の「将来の緑の担保」。隣接地に高層建物が建ちにくく、今の開放感が維持されやすい。
- 228戸・1LDK+S〜5LDK・59.49〜127.92㎡という幅広い間取り設定により、ライフステージの変化(単身→ファミリー、または同敷地でのコンパクト〜広め住み替え)に応じた多様な選択肢が1棟内に用意されている。
気になる点
- 石神井川沿いという立地上、計画規模洪水時の浸水リスクが存在する。1・2階住戸は購入前に板橋区ハザードマップで浸水深を必ず確認すること。低層階の選択は浸水深確認を前提条件とすべきだ。
- JR十条駅(池袋・新宿方面)まで徒歩14分という距離は、雨天や帰宅時間の遅い日には心理的・体力的な負担になりうる。都営三田線一本で完結できる大手町・日比谷方面への通勤者には問題ないが、JR池袋・新宿方面をメインにする方は体感チェックを推奨する。
こんな人にすすめる/すすめない
すすめる:大手町・丸の内・日比谷方面に通勤する30〜40代の共働き夫婦・ファミリー世帯で、子育て環境と生活の静けさを重視しつつ都心アクセスをあきらめたくない層。板橋区に地縁があり、長期定住を前提とした購入を検討している方。3LDK以上で75㎡超を現実的な選択肢として検討できる予算感(8,500万円〜)を持つ方。
すすめない:池袋・新宿・渋谷方面への通勤が中心で、駅徒歩の短さを最優先にする方。石神井川の浸水リスクへの感度が高く、川沿い・低地の立地が心理的に受け入れにくい方。板橋区の資産性を楽観視して短期転売を想定している方(板橋区の中古相場はまだ二次流通市場が薄い)。
・中央日本土地建物・日鉄興和不動産・総合地所「バウス加賀」公式サイト:https://www.baus-web.jp/baus/kaga/
・SUUMO 新築マンション(板橋区):価格・総戸数・専有面積等の参照
・国土交通省ハザードマップポータルサイト:https://disaportal.gsi.go.jp/
・板橋区公式ハザードマップ(要板橋区公式サイトにて最新版確認)
・国土地理院 地理院地図:海抜・地形確認
・周辺相場:SUUMO中古マンション/不動産ポータルサイト掲載情報(記事作成時点)
・案内図:Google マップ埋込 / バウス加賀公式サイト(現地案内図)
※掲載画像は売主公式サイトからの引用です。
※案内図はGoogle マップの埋込機能を使用。現地案内図は売主公式サイトからの引用です。