【板橋区】オーベルアーバンツ東武練馬
東武練馬駅徒歩3分・全33戸・1LDK+S〜4LDK|建築士が見た"動線の自然さ"
この記事では、敷地計画・台地立地の特性・価格妥当性・将来リスクまで、購入判断に必要な視点を一級建築士の目で整理します。
結論から言えば、池袋へ13分というアクセスと充実した収納・間取りバリエーションを重視するDINKs〜3人ファミリーにフィットする物件です。一方で価格と将来の管理コストには冷静に向き合う必要があります。
一級建築士として20年、設計の現場から見た視点で書きます。
最後に「こんな人にすすめる/すすめない」の判定もまとめています。
物件概要
SECTION 01 / OVERVIEW
スペック
| 所在地 | 東京都板橋区徳丸三丁目117番2(地番) |
|---|---|
| 売主 | 大成有楽不動産株式会社 |
| 施工 | 株式会社鍜治田工務店 |
| 設計・監理 | 株式会社陣設計 |
| 規模 | 地上5階建・鉄筋コンクリート造 |
| 総戸数 | 33戸(他に店舗1区画) |
| 間取り | 全体:1LDK+S〜4LDK+ハナレ・全18タイプ(公式サイト)/第2期1次(予告・残り14戸):1LDK+S〜3LDK・専有面積42.30〜63.70㎡(ハナレ・トランクルーム面積含む。公式サイト物件概要 2026年9月23日時点) |
| 用途地域 | 第一種中高層住居専用地域・近隣商業地域(第3種高度地区〈高さの最高限度30m〉・第2種高度地区〈同17m〉。公式サイト物件概要) |
| 敷地面積 | 948.03㎡ |
| 建築面積 | 747.37㎡(建蔽率約79%) |
| 延床面積 | 2,989.80㎡ |
| 竣工予定 | 2027年8月下旬 |
| 引渡予定 | 2027年10月下旬 |
| 販売状況 | 第2期1次 予告(2026年9月下旬販売予定。公式サイト物件概要 2026年9月23日時点) |
| 価格帯 | 予定 5,900万円台〜8,500万円台(予定最多価格帯7,600万円台・7,700万円台・8,200万円台 各2戸。第2期1次・公式サイト物件概要 2026年9月23日時点) |
| 管理費 | 第2期1次は未定。直前の第1期9次(2026年9月18日抽選・2戸)の住戸は月額21,500円・24,200円 |
| 修繕の積立(月額) | 第2期1次は未定。第1期9次の住戸は月額9,880円・11,060円(ほかに入居時の修繕のための一時金:引渡時一括814,000円・921,600円) |
| 駐車場 | 1台(身障者用平置き・月額23,000円)。ほかに自転車置場32台・サイクルポート2区画・ミニバイク置場4台(公式サイト物件概要) |
主要駅へのアクセス
| 主要駅 | 所要時間の目安/経路 |
|---|---|
| 池袋 | 約13分/東武東上線(上板橋乗換・準急) |
| 新宿 | 約22分/池袋→JR埼京線 |
| 渋谷 | 約28分/池袋→JR埼京線 |
| 東京 | 約35分/池袋→丸ノ内線 |
| 大宮 | 約38分(参考値)/池袋→JR湘南新宿ライン |
※池袋・新宿・渋谷・東京は売主の公式サイト(アクセス)に載っている通勤時の所要時間(乗換・待ち時間を含む。日中は1〜3分短い)。大宮は参考値。
一級建築士ryoが見る「27年ぶりの台地立地と敷地の読み方」
SECTION 02 / SITE & CONTEXT
板橋区徳丸三丁目のこの敷地は、東武東上線「東武練馬」駅北口から徒歩3分で、近隣商業地域と第一種中高層住居専用地域にまたがる。第3種高度地区(高さの最高限度30m)と第2種高度地区(同17m)の指定もあり(公式サイト物件概要)、今回の計画は地上5階建て33戸に抑えられている。売主によると、板橋区側で東武練馬駅徒歩3分以内の新築分譲マンションは1999年以降27年ぶりの供給だ(公式サイト)。
数字に設計意図を読む。敷地面積948.03㎡に対して建築面積747.37㎡と建蔽率約79%まで水平に広げながら、延床面積2,989.80㎡(敷地面積の約3.2倍)の5階建てにまとめた計画は、敷地にかかる高度地区の高さ制限(17m・30m)の中で、低層に徹して「住宅スケール」を守る判断と読める。1階には住戸を置かずに店舗と共用部をあて、住戸は2階より上に集めている(公式の図面)。この規模感の選択が、全18タイプという間取りバリエーションの多様性と表裏をなしている。
敷地は近隣商業地域に面し、1階には店舗区画が入る計画だ。住居エントランスは商業動線と分離された配置が通例で、帰宅時の動線が商業エリアと混在しにくい設計が期待できる。ただし1階店舗の業種・営業時間によっては、騒音や人通りに影響が出ることもある。モデルルームでは1階店舗の業種予定と防音仕様を確認することを勧める。
外装仕上げは公式サイトで確認できる外観完成予想図によると、近隣商業地域の街並みに対してトーンを抑えた設計が採用されている。駅前商業エリアに突出した派手さを演出するのではなく、住居としての佇まいを優先した判断は、低層マンションとして評価できる。
5階建てに収めた背景には、敷地にかかる第2種高度地区(高さの最高限度17m)の制限もあると読めるが、結果として住宅スケールとしての完成度が高い。27年ぶりの供給という背景は「希少性」の根拠として機能するが、それは同時に「なぜ27年間、誰も建てなかったか」という問いでもある。駅前の街区が今後どう変わるかは、購入前に区役所の都市整備課で確認する価値がある。
駅から物件までの道のり
SECTION 03 / WALKING ROUTE
改札を出てから
東武東上線「東武練馬」駅の北口改札を出ると、正面にイオン板橋ショッピングセンターの大型建屋が視界に入る。駅前ロータリーは小規模で、タクシー乗り場・バス停が集約されたコンパクトな作りだ。物件へはイオンには向かわず、北口の駅前広場を抜けて線路の北側を西へ進む(物件は北口の西、直線約150m)。
道のり前半(駅前〜中盤)
駅を出て最初の100mほどは商業施設・飲食店が並ぶ商業地の顔を持つ通りだ。駅北口に広がる商店街「ゆり〜ととくまる(徳丸商興会)」の店や、肉のハナマサPLUS、コンビニといった日常の店舗が続く(公式サイトでは商店街まで徒歩1分)。週末の昼間は買い物客が多く、歩道が人で混み合う区間がある。平日朝は通勤者がメインで、テンポよく歩ける。
道のり後半(物件直前)
中盤を過ぎると商業施設の圧迫感が薄れ、物件の外壁が見えてくる。1階店舗が入る予定の低層棟が通りに面して建ち、居住用エントランスはその奥に設けられる計画だ。外観完成予想図で確認できる外壁のテクスチャは、駅前の賑わいから一歩引いた設計で、帰宅時に「家の顔に戻った」感覚が得られる配慮が読み取れる。
歩いてみての体感
徒歩3分・約240m(公式サイト)のルートは起伏がほぼない(Google マップの徒歩ルートでも「ほぼ平坦」)。武蔵野台地の台地上に位置するため高低差はほぼゼロで、雨の日に傘を差しながら、荷物を持ちながらでも負担のない経路だ。信号はルート上に1〜2箇所あり、青信号のタイミングによって体感3〜5分の開きが生じる。夜間は商業照明と街灯が通りを照らすため、視認性は十分だ。子連れでベビーカーを押す場合も、段差が少なく歩きやすい経路と言える。
「徒歩3分・起伏なし・商業施設と同じ動線」という経路は、日常のストレスをほぼゼロにする条件が揃っている。ただしこの便利さは駅前の商店街の商業活動と動線が重なることの裏返しでもある。週末夕方に買い物帰りの人波の中を歩く生活を「賑やか」と感じるか「騒々しい」と感じるかで、この物件への評価が大きく変わる。内見時には平日夜と週末昼の両方を歩いて確認することを強く勧める。
立地と街の読み方
SECTION 04 / LOCATION
街の成り立ちと将来動向
東武練馬駅は東武東上線の各駅停車の駅で(池袋方面は上板橋で準急に乗り換える。公式サイト)、戦後から板橋区北西部の生活拠点として機能してきた。池袋まで13分という利便性から、1960〜80年代にかけてファミリー世帯が定着した住宅地だ。駅舎はコンパクトで、大型ターミナル駅のような過度な商業集積はない。地域のスケールが人の体感に合っている点は、子育て世帯にとっての安心感になる。
再開発動向について述べると、板橋区内で現在最も活発な再開発は上板橋駅南口周辺(東武東上線・2028年竣工予定)であり、東武練馬駅周辺の大規模再開発計画は2026年7月時点では公表されていない。2025年12月には東武練馬駅にホームドア(可動式ホーム柵)が設置・運用開始されており、バリアフリー化が進んでいる。東武東上線の連続立体化(踏切除去・高架化)が板橋区域で将来的に検討されているが、東武練馬駅周辺の工程は未確定だ。実現すれば駅前の踏切解消と街路整備につながるが、計画が確定するまでには相当の年数がかかる見込みだ。
生活インフラ・学区
スーパーはイオンスタイル板橋(イオン板橋ショッピングセンター内・徒歩3分)と肉のハナマサPLUS 東武練馬店(徒歩1分)の2店が近接する(公式サイト)。食品調達の利便性は都内でも上位クラスだ。公立小学校の通学区域は板橋区立北野小学校(徒歩5分・約340m)、中学校は板橋区立赤塚第一中学校(徒歩9分)だ(板橋区の住所別通学区域で徳丸三丁目全域)。公園は徳丸公園・徳丸第二公園(ともに徒歩6分)があり、広域緑地としては赤塚公園(自転車で約10分)が利用できる。医療機関は東武練馬中央病院(徒歩3分)をはじめ、駅周辺に診療所が多い(公式サイト)。
ハザードマップで見る安全性
SECTION 05 / HAZARD
| 洪水浸水想定 | 非該当(想定最大規模で敷地は区域外。最寄りの浸水深0.5m未満の区域は東へ約100m。国土交通省 重ねるハザードマップ) |
|---|---|
| 高潮浸水想定 | 対象外(内陸部) |
| 津波浸水想定 | 対象外(内陸部) |
| 土砂災害警戒区域 | 非該当(台地上部。台地と低地の境界部に警戒区域あり、本物件敷地は該当せず。最寄りの急傾斜地の警戒区域は東へ約400m) |
| 液状化危険度 | 台地(東京都の地盤分類「台地1」)。液状化の可能性は、東京都「東京の液状化予測図」で購入前に確認してほしい |
| 地域危険度(東京都・第9回2022年) | 建物倒壊ランク2・火災ランク1・総合ランク2(5段階中。板橋区徳丸3丁目) |
| 海抜・標高 | 約34m(敷地付近33.5〜34.0m。国土地理院の標高データ。公式サイトは約33m) |
| 最寄避難所 | 板橋区立北野小学校(徳丸3丁目・直線約310m)、徳丸ふれあい館(直線約330m)ほか(国土地理院 指定避難所データ) |
出典:国土交通省 重ねるハザードマップ(敷地の中心と周囲約30mで判定)/国土地理院 標高データ・指定避難所データ(距離は直線)/東京都地域危険度測定調査(第9回)/板橋区公式ハザードマップ
武蔵野台地の標高33mという立地は、東京のマンション選びで防災面の最優先事項として評価できる数字だ。台地の地盤・洪水想定域外・火災危険度ランク1(最低リスク)という3点が揃う物件は、板橋区内でも選択肢が限られる。ハザード面だけを見れば、この物件のポジションは同エリアで際立っている。
小規模33戸の管理コストを読む
SECTION 06 / KEY RISK
小規模マンションの修繕の積立とは何か
マンションは入居後、毎月「管理費」と「修繕のための積立金」の2種類を支払う。管理費は清掃・設備維持・管理員業務に充てられ、修繕のための積立金は十数年ごとの大がかりな修繕(外壁補修・屋上防水・エレベーター交換・共用設備更新など)に備えた積立だ。
これら2つの費用には「総戸数で割り算される」という仕組みがある。同じ規模の建物を維持するコストを、300戸の大規模マンションで分担すれば1戸あたりは小さくなる。しかし33戸では分母が小さいため、1戸あたりの負担が大きくなる構造だ。国土交通省が修繕の積立について出している指針(2021年改訂)では、5〜10階建てで専有面積50〜100㎡クラスの標準的な必要額として、月額14,000〜22,000円程度が示されている。小規模物件ではこれを下回る初期設定のまま段階的な増額計画が後から組まれるケースが多い。
また、顔認証セキュリティ・宅配ロッカー・内廊下等の設備は総戸数の少ない物件ほど1戸あたりの維持コストが重くなる。直前の第1期9次の住戸で管理費が月額21,500円(54.27㎡)・24,200円(61.44㎡)というのは、専有面積50〜60㎡台としてはやや高めの設定だ(第2期1次は未定。公式サイト物件概要)。これは共用設備の充実度と少戸数での分担を組み合わせた結果と読める。
この物件への影響を読む
オーベルアーバンツ東武練馬の修繕のための積立は、直前の第1期9次の住戸で月額9,880円(54.27㎡)・11,060円(61.44㎡)に加え、引渡時に修繕のための一時金として814,000円・921,600円が必要だ(第2期1次は未定)。月額は国の指針の目安(14,000〜22,000円)を下回っており、一時金で初期の積み立て不足を補う設計になっていることが多い。
33戸という戸数では、10〜15年後の1回目の大がかりな修繕の時に積立金が不足するリスクがある。不足が生じた場合は「修繕の積立の段階的な増額」または「一時金の追加徴収」で補填するのが一般的だ。例えば月額を5,000円引き上げるだけで年間6万円、10年間で60万円の追加負担になる。購入時の月々返済計画にこの余力を見込んでおくことが現実的だ。
なお、1階に店舗が入る計画のため、住居専用マンションとは管理規約の構造が異なる場合がある。店舗の管理費・修繕の積立の分担割合が住居部分にどう影響するかも確認が必要な点だ。
自分で確認する方法
モデルルーム訪問時に以下を必ず確認する。「将来の修繕の計画書(30年分など)を見せてください」と依頼し、①30年間の修繕の積立の累計収支予測、②段階増額のスケジュールと増額幅、③1回目の大がかりな修繕の予定時期と概算費用の3点を数字で確認する。「計画段階のため未定」という回答が返ってきた場合は、それ自体がリスクのサインだ。
また重要事項説明書では「管理形態」「修繕の積立を段階的に増やす計画」が記載事項になっている。売買契約前に必ず通読し、不明点は宅地建物取引士に書面で回答を求めること。板橋区の「マンション管理相談窓口」(板橋区都市整備部住宅政策課)でも個別相談が可能で、将来の修繕の計画の妥当性チェックを無料で受けられる。
33戸という規模は、管理コスト面での「損益分岐点ギリギリ」の戸数だ。引渡時の修繕のための一時金(第1期9次の住戸で約81〜92万円)は大きな一時金として計上されるが、これで30年分の修繕費を賄えるとは限らない。「毎月の修繕の積立が将来10,000円/月引き上がっても総返済計画が成立するか」を事前にシミュレーションしてから購入を判断することを強く勧める。この一点が、この物件の最大の判断軸になる。
共用部の見立て
SECTION 07 / COMMON AREA
エントランスは顔認証セキュリティ(美和ロックの「顔パス」)を採用し、ハンズフリーキー(Raccessキー)での解錠にも対応する。宅配ロッカー(AED付き)を設置し(公式サイト)、非接触で受け取れる仕様が働く世帯には日常の利便を高める。5階建て33戸の規模では、エントランスホールが手狭になりすぎず、かといって過剰に広くもない設計が標準的だ。実際の天井高・素材感はモデルルームで確認することを勧める。
駐車場は身障者用の平置き1台(月額23,000円)のみで(公式サイト物件概要)、住戸用の駐車場は実質的にない。機械式駐車場は1台あたり年間10〜30万円程度の維持・修繕費が発生するとされるが、この物件はそのコストを抱えない。修繕の積立の観点では長期的な管理費を抑える効果がある一方、車を持つ世帯は近隣の月極駐車場を探す前提になる。
自転車置場は32台(上段ラック式12台・下段スライド式20台)とサイクルポート2区画で(公式サイト物件概要)、33戸に対しておおむね1戸1台だ。1LDK+S〜4LDK+ハナレまでの多様な世帯構成を考えると、ファミリーが子ども含め3〜4台必要になるケースも想定される。モデルルームで「2〜3人世帯が3台自転車を使う場合、確保可能か」を確認することを勧める。
駐車場を身障者用1台に絞った計画と顔認証セキュリティの搭載は、駅3分の立地のこの規模感の物件として妥当な仕様判断だ。ただし共用設備を充実させるほど、33戸での分担コストが管理費に乗ってくる。顔認証・宅配ロッカー・内廊下等の設備が「なくてもいい」と思える方にとっては、これらを払うコストが割高に見えるはずだ。設備の充実度と月々の管理費をトレードオフとして受け入れられるかを問い直すとよい。
専有部の見立て
SECTION 08 / UNIT PLAN
全18タイプという間取りのバリエーションは、33戸の低層物件としては圧倒的に多い。専有面積42.30㎡(1LDK+S想定)から95.97㎡(4LDK+ハナレ)まで、単身・DINKs・3人ファミリー・二世帯的な使い方まで幅広く対応する設計だ。全タイプにシューズインクローゼット(SIC)とウォークインクローゼット(WIC)が標準装備されており、収納を重視する世帯には高評価のポイントになる。
Aタイプ(2LDK+こもルーム+2WIC+N+SIC・60.75㎡)——角住戸・中心プラン
東側にも窓を設けた南向きの角住戸で、2方向採光が確保できる配置(公式サイト)。2つのウォークインクローゼットと納戸、シューズインクローゼットで収納量を確保しながら、リビング・ダイニングの横にガラス窓付きの小部屋「こもルーム」を設けた点が特徴だ。2LDKでありながらこもルームで実質3室を使い分けられるため、在宅ワーク比率が高いDINKsや単身者に選びやすい間取りと言える。60.75㎡という面積はこの価格帯の都内2LDKとしては標準的だが、WICとこもルームで可処分面積を賢く配分している。
Eタイプ(2LDK+S+3WIC+SIC・66.26㎡)——角住戸・特色プラン
3つのウォークインクローゼット(3WIC)と1つのシューズインクローゼット、そして+Sの個室という収納量最大化の設計だ。Aタイプとの性格の違いは「こもルームでの書斎機能」より「3WICでの大量収納」を選んだ点にある。66.26㎡で3室分の機能をまとめるため、子どもが1人いる3人家族が最初の住まいとして選ぶ場合に向いている間取りだ。AタイプとEタイプは面積差6㎡程度でも、使い方の方向性が明確に異なる。
33戸に18タイプという設計は、「買う人それぞれが自分に合った型を選べる」という発想だ。同一フロアに異なる間取りが混在するため施工コストは上がるが、購入者には選択肢を与える。ただし全18タイプの詳細仕様はエントリー登録後の会員専用サイトでのみ確認できる。「ハナレ」付きタイプ(Mタイプ等)は玄関外の独立した約5.4㎡の個室で、在宅ワーカーや趣味部屋を求める方への訴求力が高い。気になる方は資料請求から始めることを勧める。
価格と周辺相場
SECTION 09 / PRICE
第2期1次(残り14戸・2026年9月下旬販売予定)の予定価格は5,900万円台〜8,500万円台(100万円単位)、予定最多価格帯は7,600万円台・7,700万円台・8,200万円台(各2戸)で、専有面積は42.30〜63.70㎡だ(公式サイト物件概要 2026年9月23日時点)。予定価格の下限を最小面積、上限を最大面積で割ると、坪単価は約440〜460万円/坪になる。直前の第1期9次でも54.27㎡が7,508万円(坪約457万円)、61.44㎡が7,998万円(坪約430万円)だった。東武東上線・池袋まで13分という立地水準とすると、近年の新築分譲マンション相場として妥当な水準だ。
周辺中古マンションの坪単価
| 物件名 | 築年・坪単価・補足 |
|---|---|
| クリオ練馬北町 | 築約10年・@323万円/坪・東武練馬駅徒歩圏 |
| イニシア練馬北町 | 築約12年・@279万円/坪・約500m |
| ヴェレーナ練馬北町 | 築約8年・@234万円/坪・約700m |
| パークハウス徳丸 | 築約15年・@273万円/坪・物件近接エリア |
※周辺の中古マンションの売り出し価格などから見た、2026年7月時点の目安です(成約価格ではありません)。売り出し価格は時期によって変わるため、比べるときは最新の相場を確かめてください。
新築坪単価(@440〜460万円)は周辺中古平均(@250〜280万円)の約1.6〜1.8倍のプレミアムとなる。27年ぶりの駅近供給という希少性・新築プレミアム・顔認証などの最新設備が乗った価格として説明はつく。ただし、東武練馬駅の商業集積度は池袋や吉祥寺に比べ相対的に低く、10〜15年後の中古相場がこのプレミアムをどの程度維持できるかは不確実性が高い。投資的な観点より、「長く住む自宅」として価値を受け取る購入者向けの物件と位置づけるのが妥当だ。評価:やや割高。
ここに住む日常
SECTION 10 / DAILY LIFE
この物件にフィットするのは、30代DINKsまたは3人ファミリーで、池袋への通勤30分以内を条件にしながら、収納の多い間取りと防災立地の両方を求める層だ。単身で在宅ワーカーという購入者も「ハナレ」「こもルーム」付きタイプを選ぶことで快適な作業環境が得られる。
平日の朝7時、エントランスの顔認証をくぐり、宅配BOXで前夜に届いた荷物を回収する。駅まで徒歩3分、駅前の商店街を抜けて東武練馬駅北口へ。上板橋で準急に乗り換えれば、座れるタイミングも多く、池袋まで13分の移動は十分快適だ。夜帰宅する際は、イオンの食品売場に立ち寄って夕食の材料を買うのが自然な動線になる。週末は肉のハナマサPLUSで週分の食材を大量購入して食費を管理するのも、この立地ならではの生活パターンだ。
生活利便チェック:
- スーパー:イオンスタイル板橋(イオン板橋ショッピングセンター内・徒歩3分)、肉のハナマサPLUS 東武練馬店(徒歩1分)(公式サイト)
- 公立小:板橋区立北野小学校(通学区・徒歩5分。学区は板橋区教育委員会で確認してほしい)
- 公園:徳丸公園・徳丸第二公園(徒歩6分)/赤塚公園(自転車で約10分)
- 病院:東武練馬中央病院(徳丸3丁目・徒歩3分)ほか、駅周辺に診療所多数(公式サイト)
近隣のおすすめ店(Google マップ評価★4.0以上)
※評価はGoogle マップ評価(2026年9月時点)。徒歩分数は売主の公式サイトに載っている値(80m=1分)で、営業時間・定休日は変わることがある。
「駅3分・イオン3分・業務スーパー圏内」という三点の利便性は、食品調達だけを見れば都内でも上位クラスの暮らしやすさだ。ただしこの豊かさは、商業地の騒音・週末の人波・夜間の照明と表裏一体にある。台地の標高33mと商業地のにぎわいを同時に手に入れる物件だが、「静かな住宅地」を求める方には明確に合わない立地だ。内見時には商業施設の閉店後・深夜の騒音レベルも確認することを強く勧める。
まとめ
SECTION 11 / CONCLUSION
★評価(5段階)
良い点
- 東武東上線・池袋13分の利便性と武蔵野台地・標高33mという防災優位性を同時に持つ。台地の地盤・洪水想定域外・火災危険度ランク1という組み合わせは板橋区内でも選択肢が限られる。
- 板橋区側の東武練馬駅徒歩3分以内で27年ぶりの供給(売主調べ)という希少性と、33戸に全18タイプという間取りバリエーション。「ハナレ」「こもルーム」「3WIC」など在宅ワーク・収納重視の世帯に合う選択肢が揃っている。
- 駐車場を身障者用1台に絞って機械式駐車場を持たない計画と、顔認証セキュリティの搭載。機械式駐車場の維持コストを抱えない設計は、将来的な修繕の積立の圧力を一点抑えている。
気になる点
- 新築坪単価@440〜460万円は周辺中古比で約1.6〜1.8倍のプレミアム。東武練馬駅の商業集積度と将来の開発ポテンシャルを考えると、10〜15年後のリセールバリューに不確実性が残る。資産性を重視する購入者には慎重な判断が必要だ。
- 33戸という少戸数ゆえ、将来の修繕の積立の増額幅が大きくなるリスクがある。直前の第1期9次の住戸の月額(9,880円・11,060円)は国土交通省の指針の目安(14,000〜22,000円)を下回っており、段階増額は避けがたい。「月額+10,000円になっても返済計画が成立するか」を購入前に必ずシミュレーションしてほしい。
こんな人にすすめる/すすめない
すすめる:池袋通勤でドア・ツー・ドア40分以内を希望し、ハザード(液状化・洪水)を最優先条件にするDINKsまたは3人ファミリー。在宅ワーク比率が高く「ハナレ」や「こもルーム」付き間取りに魅力を感じる方。将来の修繕の積立の増額を見込んだ余裕資金を確保できる方。
すすめない:静かな住宅地環境を優先する方(商業地の騒音・週末の人波がある)。車を持つ世帯(駐車場は身障者用の1台のみ)。中長期のリセールバリューを重視する投資的な購入を考える方。将来の管理費増額に備えた余裕資金が少ない方。
・大成有楽不動産「オーベルアーバンツ東武練馬」公式サイト:https://www.ober.jp/tobu-nerima/index.html
・SUUMO 新築マンション:板橋区 オーベルアーバンツ東武練馬
・国土交通省ハザードマップポータル
・板橋区公式ハザードマップ(板橋区 都市整備部)
・東京都地域危険度測定調査 第9回(2022年)
・国土地理院 地理院地図(標高データ)
・板橋区「住所別通学区域一覧」(板橋区教育委員会):https://www.city.itabashi.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/011/975/zyuusyobetu.pdf
・大成有楽不動産「オーベルアーバンツ東武練馬」物件概要(2026年9月23日閲覧):https://www.ober.jp/tobu-nerima/outline.html
・マンションレビュー(周辺中古坪単価参考)
・国土交通省「マンションの修繕積立金に関するガイドライン(2021年版)」
・周辺相場:SUUMOおよびマンションレビュー掲載売出・成約事例
・案内図:Google マップ/大成有楽不動産「オーベルアーバンツ東武練馬」公式サイト(現地案内図)
※掲載画像は売主公式サイトからの引用です。
※案内図はGoogle マップの埋込機能を使用。現地案内図は売主公式サイトからの引用です。
オーベルアーバンツ東武練馬の価格・間取りが気になったら
未公表の価格・間取り・販売スケジュールは、資料請求とエントリーが最速の入手ルートです
- 価格・販売戸数・管理費などは、記事に書いた日付の時点で売主の公式サイトなどに公開されていた情報です。販売状況や価格は変わることがあります。
- 坪単価は公開された価格と専有面積からの計算、周辺の中古相場は売り出し事例などにもとづく目安で、実際の取引価格を示すものではありません。公式に発表されていない価格の予想は掲載していません。
- ★の評価、「割高・割安」の判断、設計の読み解きは、一級建築士である筆者の個人的な見解です。将来の価格・資産価値・住み心地を約束するものではありません。
- ハザードや地域の情報は、国や自治体が公開している資料をもとにしています。最新の内容は各自治体の資料で確かめてください。
- 購入を考えるときは、売主の最新の資料と重要事項説明で必ず確かめたうえで、ご自身の判断でお決めください。当サイトは特定の物件の購入や投資を勧めるものではありません(免責事項)。
- 内容に誤りを見つけたときは、お問い合わせの「記事の訂正依頼」からお知らせください。確かめたうえで直します。
本記事の情報は公式サイト等の公開情報に基づいています。最新の価格・販売スケジュール・間取りの詳細は、売主公式サイトまたはモデルルームでご確認ください。記事作成時点の情報のため、変更される場合がございます。