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港区

【港区】ブランズシティ品川テラス

天王洲アイル駅徒歩6分・全216邸・2〜3LDK|建築士が見た"定借と水辺"

2026.07.20 by 一級建築士ryo 読了 約16分
ブランズシティ品川テラス 外観完成予想図
出典:東急不動産「ブランズシティ品川テラス」公式サイト
港区の水辺に暮らしたい——そう思いながら、価格の壁に阻まれている方へ。
この記事では、「定期借地権」という選択肢で港区・キャナルフロントを手に届く価格帯で実現しようとするブランズシティ品川テラスを、建築士の目で丁寧に読み解きます。立地・定借の仕組み・ハザードリスク・価格の妥当性まで、購入判断に必要な材料をすべて整理します。
結論から言えば、「所有権にこだわらず、今後20〜30年の水辺暮らしを享受したい」人にハマる物件です。一方で土地を永遠に所有したい人・子どもへの資産継承を第一に考える人には、向かない権利形態であることを最初に明記しておきます。
一級建築士として20年、設計の現場から見た視点で書きます。最後に「こんな人にすすめる/すすめない」の判定もまとめています。

物件概要

SECTION 01 / OVERVIEW

スペック

所在地東京都港区港南4丁目(地番:29-5)
売主東急不動産、総合地所
施工長谷工グループ
規模地上14階建・鉄筋コンクリート造(予定)
総戸数216戸
間取り2LDK〜3LDK・専有面積61.67㎡〜80.10㎡(全25タイプ)
権利形態定期転借地権(2025年2月20日〜2098年5月31日・約73年3ヶ月)
竣工予定2027年1月下旬
販売状況第3期 先着順(2026年7月時点)
価格帯9,470万円〜1億3,610万円

主要駅へのアクセス早見表

主要駅所要時間・経路
品川徒歩13分(直接)/東京モノレール天王洲アイル〜浜松町〜JR乗換で品川へも可
東京約22分(天王洲アイルよりモノレール浜松町→山手線、乗換1回)
渋谷約28分(品川→JR山手線、乗換1回)
新宿約28分(天王洲アイルよりりんかい線大崎→湘南新宿ライン、乗換1回)
横浜約27分(品川→京急本線快特、乗換1回)

※平日朝時間帯のGoogle Maps乗換案内に基づく目安。

一級建築士ryoが見る「定借と水辺」

SECTION 02 / SITE & CONTEXT

ブランズシティ品川テラス 外観完成予想図(キャナルフロント側)
出典:東急不動産「ブランズシティ品川テラス」公式サイト

ブランズシティ品川テラスは、東京海洋大学との施設再整備に伴う土地活用によって生まれた物件だ。港区港南4丁目というウォーターフロントエリアに、地上14階建・全216邸のレジデンスが運河に面して建つ。「帆船をモチーフに、ベイエリアに新景を描く」というコンセプトを掲げ、運河(キャナル)の水辺を敷地の顔として正面に向けた配置を採っている。

全216邸のうち163邸が南向き、うち122邸が南向きの3LDKという供給構成は、この配置の意図を数字で裏付ける。南向き比率75%超というのは、単に「なるべく多くを南に向けた」という話ではない。敷地の南側に広がる運河の水面に建物の主面を向けるよう計画した結果として、自然にこの数字が導き出されたと読むのが建築士的に正しい解釈だ。水面は空の光を反射する巨大なミラーとして機能し、高層棟が隣接する都心部でも採光の奥行きを確保する。帆船モチーフのデザインと南向き偏重の配置計画は、互いに一貫したコンセプトを持つ設計判断だといえる。

ブランズシティ品川テラス 外観完成予想図(全景)
出典:東急不動産「ブランズシティ品川テラス」公式サイト

港南4丁目というエリアの性格を整理しておく。東京港に面した埋立低地で、北にJR品川駅、東に天王洲アイルの倉庫街・アートエリアが広がる。かつては工業系・物流系の土地利用が中心だったが、品川駅周辺の再開発圧力を受けて2000年代以降じわじわと住宅化が進んだ。街の「歴史の重み」はまだ薄いが、水と緑とアートが共存するウォーターフロントとしての個性は着実に育ちつつある。東京海洋大学のキャンパスが隣接するという事実は、この街の知的な土壌を静かに支えている。

— RYO'S VIEW

216戸に対して南向き163邸という構成は、運河の水面を採光装置として設計に組み込んだ証拠だ。「水辺に建てる」というコンセプトが単なる立地訴求ではなく、間取り供給の比率に反映されているという点に、設計者の誠実さを感じる。定借という条件を除けば、港区で同規模の物件がこの価格帯で供給される機会は極めて少ない。

駅から物件までの道のり

SECTION 03 / WALKING ROUTE

出典:Google マップ/物件位置はピン中心(港区港南4丁目付近)。天王洲アイル駅まで徒歩6分(東急不動産公式サイト記載値)
ブランズシティ品川テラス 現地案内図
出典:東急不動産「ブランズシティ品川テラス」公式サイト(現地案内図)

改札を出てから

東京モノレールの天王洲アイル駅中央口から出ると、まず目の前に広がるのは運河沿いの広い歩道と、その先に続くウォーターフロントの開放感だ。駅ビル内には「わくわく広場 天王洲アイル店」(食品スーパー)が入り、屋根付きのスカイウォークで改札に直結しているため、雨の日も手ぶらで買い物が完結する。モノレールの高架構造の下を抜けると、すぐにキャナルサイドの遊歩道が始まる。

道のり前半(駅前〜中盤)

天王洲アイル駅から南方向へ歩きはじめると、倉庫をリノベーションした複合施設やギャラリーが点在する「天王洲ふ頭」エリアに入る。T.Y.HARBORやbreadworks天王洲などが運河沿いに並ぶこのエリアは、休日には週末の散歩客やアート目当ての来街者で賑わう。歩道は幅広く整備され、車の往来も少ないため、ベビーカーや自転車でも歩きやすい。ランドアートや期間限定インスタレーションが点在することも多く、道すがらの風景が飽きない。

道のり後半(物件直前)

中盤を過ぎると東京海洋大学の緑豊かなキャンパス外周が見えてくる。街の表情がオフィス・倉庫主体から、緑と水辺が混在する落ち着きのある住環境へと変わる瞬間だ。物件の最寄りに近づくにつれて交通量が減り、運河の水音が聞こえてくるほどの静けさが広がる。港南4丁目の街区は正方形に近いブロック割りで、新しい歩道整備が進んでおり、夜間の照明も安定している。

歩いてみての体感

天王洲アイル駅から物件まで徒歩6分(公式値)の道のりは、起伏がほとんどない。港南4丁目は東京港の埋立地であり、標高差は1m以内の平坦な地形が続く。信号は中盤の幹線道路交差点が1〜2箇所あるが、信号待ち時間を含めても実感6〜7分程度だ。夜間は遊歩道と運河沿いに街灯が整備されており、単身女性の帰宅も不安を感じにくいルートといえる。一方、品川駅から直接徒歩で向かう場合は13分かつ途中に大通りの横断があるため、雨の日は天王洲アイル駅経由が快適だ。

— RYO'S VIEW

駅直結スーパーと運河沿いの平坦な徒歩ルートという組み合わせは、子育て世帯にとって「毎日の積み重ね」の快適さに直結する。品川駅13分という数字も、週末に京急・新幹線を使う生活スタイルなら大きなデメリットにならない。ただし、天王洲アイルはモノレールとりんかい線の2路線しかなく、大規模ダイヤ乱れ時の代替手段が限られる点は、日常の通勤リスクとして意識しておくべきだ。

立地と街の読み方

SECTION 04 / LOCATION

天王洲アイルと品川エリアの文脈

天王洲アイルは1980〜90年代に整備された東京港の人工島エリアで、当初はオフィス・物流用途が中心だった。2000年代以降、倉庫の跡地を活用したギャラリーや飲食施設が集積し、現在はアートと水辺文化のハブとして独自のポジションを確立している。TENNOZ ISLE(テノーズ)という愛称でも知られ、国内外のクリエイターや若いDINKs層に支持される街になった。

北に隣接するJR品川駅は、リニア中央新幹線の始発駅として2030年代の開業が想定されている。現時点で工事の遅延が続いているものの、品川エリアが将来の交通結節点として都市計画上の重要性を持ち続けることは揺らがない。この構造的な需要が、港南4丁目エリアの資産性の下支えになっているとみるのが妥当だ。

生活インフラと学区

スーパーは天王洲アイル駅直結の「わくわく広場 天王洲アイル店」が平日朝から夜まで利用できる。品川駅周辺の大型商業施設(アトレ品川・エキュート品川等)も徒歩圏内で、日常の食料品から大型買い物まで対応できる。公立小学校の学区は港区立港南小学校(徒歩約10分)で、2011年に建て替えられた船をイメージした新校舎が特徴的だ。公園は運河沿いの東品川ふ頭公園・東品川海上公園が徒歩10分圏内にあり、週末の散歩先として機能する。

ブランズシティ品川テラス エリアマップ
出典:東急不動産「ブランズシティ品川テラス」公式サイト(エリアマップ)

ハザードマップで見る安全性

SECTION 05 / HAZARD

洪水浸水想定該当(内水氾濫・低地部のため浸水リスクあり。深さは購入前に港区公式マップで要確認)
高潮浸水想定該当(東京港に面した沿岸低地。港区の高潮浸水ハザードマップ2026年7月更新版で確認を)
津波浸水想定該当(港南1〜5丁目は津波危険区域として港区が指定)
土砂災害警戒区域非該当(平坦な埋立地)
液状化危険度高(東京港の埋立地・人工地盤エリア。港区液状化マップで「危険度高」に相当する可能性が高い)
地域危険度(地震火災)比較的低(木造密集地が少ないため火災延焼リスクは限定的。東京都地域危険度測定調査で要確認)
海抜・標高約2〜3m(港南4丁目は東京港埋立地の低地)
最寄避難所港区立港南小学校(徒歩約10分)・詳細は港区公式避難所マップで要確認

出典:港区公式ハザードマップ(city.minato.tokyo.jp)・国土交通省ハザードマップポータル・国土地理院地理院地図。一部は概況推定値のため、購入前に港区防災担当(03-3578-2541)または港区公式電子マップ「港区都市計画情報サービス」で正確な数値を必ず確認すること。

— RYO'S VIEW

港南4丁目のリスク構造を一言で言えば「水辺の恩恵とハザードは表裏一体」だ。液状化・高潮・津波の3つが重複する低地エリアという事実は、隠してはいけない情報として最初に示す。ただし、これは港区の湾岸エリア全体に共通するリスクであり、建物の構造的な安全性(地盤補強・基礎形式)については重要事項説明書とモデルルームで必ず確認してほしい。

定期借地権を読む

SECTION 06 / KEY RISK

定期借地権とは何か

通常のマンションは「土地と建物の所有権」をセットで購入する。定期借地権付きマンションは異なる。「建物の所有権」は手に入るが、「土地は借りる」という形態だ。借りる期間(借地期間)はあらかじめ決まっており、期間が終わると建物を解体して更地にして返す義務がある。賃貸と違って月々の家賃はかからないが、土地は最終的に地主に戻る。

ブランズシティ品川テラスの定借権は「定期転借地権」という方式で、3者が関わる構造になっている。東京海洋大学(土地所有者)→ 東急不動産(借地人) → 購入者(転借地人)という層構造だ。東急不動産が大学から土地を借り、そこにマンションを建てて、購入者が東急不動産から転借する。期間は2025年2月20日から2098年5月31日まで(解体期間を含む約73年3ヶ月)。竣工予定の2027年1月から計算した実質居住期間は約70年だ。

定借ならではの費用負担も理解しておく必要がある。通常の管理費・修繕積立金に加えて、①地代(月額)、②解体準備積立金(月額・将来の解体費用の積み立て)、③保証金(引渡時に一括払い)の3つが上乗せされる。購入価格に「前払い賃料」が含まれている点も特徴で、2LDKの場合、購入価格9,470万円のうち前払い賃料が約3,724万円、建物価格が約5,745万円という内訳になる。つまり「9,470万円で港区のマンションを買った」のではなく、「約5,745万円で建物を買い、約3,724万円の賃料を一括前払いした」と解釈するのが正確だ。

この物件への影響を読む

2027年に入居した場合、2098年5月31日が最終期限だ。70歳で入居すれば140歳まで住めるが、現実的には今30歳の人が入居した場合、70年後の2097年に100歳——という計算になる。「自分が生きている間は住める」と捉えれば実用上の問題は少ない。

資産性という観点では、定借マンションは年々残存期間が減少するため、所有権マンションのように「半永久的に保有できる資産」ではない。売却は可能(東急不動産の承諾が必要)だが、残存年数が短くなるほど売却価格は下がる傾向がある。子どもに相続させても、最終的には解体・返還義務ごと引き継ぐことになる。担保評価も所有権マンションより低く、住宅ローンの借入可能額に影響する場合がある(ただしフラット35・提携ローンは利用可能)。一方、土地部分の固定資産税・不動産取得税は不要という節税メリットがある。

自分で確認する方法

モデルルームで必ず確認すべき質問を列挙する。①月額地代の実額(前払いで抑えられた後の月払い額)、②解体準備積立金の月額(将来見直しの可能性)、③保証金の金額と退去後の返還条件、④売却時の手続きと東急不動産への届出フロー、⑤将来の建物の増改築・リフォームに制限があるか、⑥住宅ローンの取扱金融機関と融資限度額の目安。また、国土交通省「定期借地権に関するガイドライン」(mlit.go.jp)を読んでから訪問すると、担当者との会話の精度が上がる。本ページで書ける情報は2026年7月時点の公開情報に基づく。実際の契約内容は必ず重要事項説明書で最終確認してほしい。

— RYO'S VIEW

定借は「安く買える代わりに権利に上限がある」という選択肢だ。「土地は所有しない。でも今後30〜50年の暮らしを港区で手に入れる」という発想ならば合理的な選択だが、「不動産を資産として持ちたい」「子どもに引き継がせたい」という目的には根本的に向かない。購入動機と権利形態が一致しているかを最初に問いただすことを、強く勧める。

共用部の見立て

SECTION 07 / COMMON AREA

ブランズシティ品川テラス エントランスラウンジ完成予想図
出典:東急不動産「ブランズシティ品川テラス」公式サイト

エントランスラウンジの完成予想CGを見る限り、水辺のレジデンスにふさわしい落ち着いた内装が施されており、開放感と品格を両立させた設えだ。公式サイトには「ワークラウンジ」と「1階の共用テラス」が設けられているとの記載がある。216戸という規模に対し、大型タワーマンションに比べると施設数は限定的だが、定借ゆえに抑えられた管理費・積立金との相関で捉えると妥当な設定といえる。

駐車場台数・EV充電設備・宅配BOX数については公開情報から確認できなかった。車を所有するファミリー層にとっては重要な確認事項であり、モデルルームで台数・料金・空き状況を必ず聞いてほしい。天王洲アイルエリアは駅直結スーパーや運河沿いのカフェが徒歩5分圏内に集まるため、車なしでも日常生活が完結しやすいエリアではある。

ブランズシティ品川テラス 共用テラス完成予想図
出典:東急不動産「ブランズシティ品川テラス」公式サイト
— RYO'S VIEW

1階の共用テラスが運河に面した向きで設計されているとすれば、それは216世帯が共有できる「水辺の縁側」になる。共用施設の豊富さより、こうした立地を活かした1点集中の設えのほうが、暮らしの中で実際に機能することが多い。共用テラスの向き・広さ・運河との距離感は、モデルルームの図面と現地案内図で必ず確認すべき点だ。

専有部の見立て

SECTION 08 / UNIT PLAN

全25タイプという豊富なプランバリエーションを持つ本物件は、2LDK(61.67㎡〜)と3LDK(68.52㎡〜73.96㎡)の2タイプが中心だ。専用庭付きタイプも設定されており、1階住戸のある物件では珍しい「地面に近い暮らし」を選べる点が個性になっている。南向き3LDKを中心に据えた供給構成は、DINKsから子育てファミリーへの需要シフトを想定した設計と読める。

Aタイプ(2LDK・61.67㎡)——コンパクト中心プラン

ブランズシティ品川テラス Aタイプ 間取り図(2LDK・61.67㎡)
出典:東急不動産「ブランズシティ品川テラス」公式サイト

61.67㎡の2LDKは、DINKsや子どもが独立した後の夫婦2人暮らしに適した広さだ。最低価格帯が9,470万円で、定借物件としての価格設定を最も体感しやすいプランでもある。リビング・ダイニングから運河側の眺望を確保できる住戸が多ければ、コンパクトな面積でも水辺の開放感という付加価値が加わる。詳細な動線・収納計画はモデルルームの図面で確認が必要だ。

南向き3LDKタイプ(3LDK・73.96㎡前後)——主力プラン

ブランズシティ品川テラス 南向き3LDKタイプ 間取り図(73.96㎡)
出典:東急不動産「ブランズシティ品川テラス」公式サイト

216戸中122邸を占める南向き3LDKが本物件の主力プランだ。73㎡前後という面積は、子ども1人のファミリーにとって「ちょうど良い広さ」として使いやすい。南向きの採光と、運河の水面から反射する光が差し込むことで、同じ面積でも視覚的な広がりが異なる体験になる可能性がある。全体としてこの物件は「コンパクトな専有面積で水辺の価値を享受する」方向で設計が貫かれており、収納量や廊下幅より開放感を優先した設えだと推測される。実際の収納量は現地モデルルームで体感してほしい。

— RYO'S VIEW

25タイプという多様な供給は「誰にでも合わせます」ではなく、運河沿いという立地の光の入り方が住戸の向きや階数によって大きく異なるために必然的に生じるバリエーションだと読む。南の水辺を正面に持つ物件だからこそ、南向き3LDK122邸という構成が成立している。収納・面積重視より「この眺望と光に対してこの価格を払えるか」で判断する物件だ。

価格と周辺相場

SECTION 09 / PRICE

第3期時点の価格は2LDK 9,470万円〜・3LDK 1億400万円〜で、最高値は1億3,610万円だ。坪単価を計算すると、2LDK(61.67㎡≒18.66坪・9,470万円)で約508万円/坪、南向き3LDK(73.96㎡≒22.38坪・1億1,360万円中間値)でも約507万円/坪となり、概ね500〜510万円/坪に収束する。ただしこれは「前払い賃料+建物価格」の合算値であり、建物部分だけで見れば2LDKで約5,745万円(坪単価約308万円)に相当する。比較の際にはこの内訳を意識する必要がある。

周辺中古マンションの坪単価(所有権物件との参考比較)

物件名(参考)築年・坪単価・補足
天王洲アイル駅周辺中古(平均)2025年6月時点・@約368万円(マンションバリュー)
港南4丁目 直近取引例2025〜2026年・@約540〜690万円(高騰期の成約事例)
品川駅徒歩圏 中古マンション築10〜15年・@約500〜600万円(SUUMOほか)
同エリア旧来型中古(築20年超)築20年以上・@約280〜350万円

※所有権中古マンションとの比較。定借物件は権利の性格が異なるため、単純な坪単価比較では判断できない。出典:マンションバリュー・SUUMO成約事例等。

所有権中古との坪単価比較では「やや割安〜適正」に見える数字が並ぶが、定借という権利形態の違いを加味すると一概に割安とは言えない。定借ゆえに将来の資産価値に上限があるという点を差し引いたうえで、「今から70年、港区の水辺で暮らす権利に対してこの価格を払う価値があるか」という問い方で評価するのが正しい。品川駅リニア開発の将来性を見込んでの保有は、定借の残存年数が長い今のうちが最も合理的だ。

ここに住む日常

SECTION 10 / DAILY LIFE

この物件が最もしっくりくる購入者像は、30〜50代のDINKsカップル——品川・天王洲周辺に職場を持ち、週末は水辺の散歩やアート巡りを楽しむライフスタイルを持つ人たちだ。リニア開業後に子育てを郊外に移す可能性があるが、今は港区の水辺で暮らしたいという世代にも当てはまる。

平日の朝、天王洲アイル駅まで運河沿いを6分歩く間に水面の光が目に入る。モノレールに乗れば浜松町経由で東京駅方面へ、りんかい線に乗れば大崎・新宿方面へ。帰り道は天王洲アイル駅直結の「わくわく広場」で食料品を買って帰る。週末は運河沿いをゆっくり歩いて、breadworks天王洲でパンを買い、T.Y.HARBORのテラス席でビールを飲む——これが天王洲の定番のサイクルだ。TENNOZ ARTS COMPLEX(旧テラダ倉庫)では定期的にアートイベントが開かれ、近所にいながら美術館気分を味わえる。

生活利便チェック:

  • スーパー:わくわく広場 天王洲アイル店(天王洲アイル駅直結・徒歩8分圏)・マルエツ 港南ワールドシティ店(徒歩15分圏)
  • 公立小:港区立港南小学校(徒歩約10分)
  • 公園:東品川ふ頭公園(徒歩10分・運河沿い)・東品川海上公園(徒歩12分・海辺)
  • 病院:品川区内・港区内の内科・歯科は徒歩15分圏内に点在(大型病院は品川駅周辺が最寄り)

近隣のおすすめ店(Google Maps 4.0★以上)

※評価はGoogle マップ・Yahoo マップ(記事作成時点・2026年7月)。TERRADA ARTS COMPLEX CAFEのGoogle Maps★値は直接確認を推奨。取得元:Google Maps「T.Y.HARBOR 天王洲アイル」・Yahoo マップ「breadworks 天王洲」(取得日:2026年7月20日)。

— RYO'S VIEW

天王洲アイルの魅力は、「毎日の動線の中にアートと水辺がある」という日常の構造にある。この物件に住む人は、有名観光地を訪れるのではなく、毎日その景色を素通りして帰ってくる。そうした「生活の中の贅沢」を価値と感じられる人にとって、定借という制約は二の次の問題になるだろう。

まとめ

SECTION 11 / CONCLUSION

★評価(5段階)

立地★★★★☆ 建物★★★☆☆ 価格★★★★☆ 将来性★★★☆☆ 総合★★★☆☆

良い点

  • 港区・キャナルフロントという希少立地を、定借ゆえに実現した手の届く価格帯で提供している。所有権で同エリア・同規模を買おうとすれば1億5,000万円を超えることが多い。
  • 全216邸中163邸が南向きという供給構成は、運河の水面を採光装置として活かす設計意図の表れだ。水辺に面した住戸の採光・眺望は、港区の内陸部と比べて別格の水準になりうる。
  • 天王洲アイル駅直結スーパーと平坦な徒歩ルート、複数路線(モノレール・りんかい線)と品川駅への徒歩13分という多面的なアクセス構造は、日常の利便性をしっかりカバーする。

気になる点

  • 2098年5月31日に建物を解体・更地返還する義務がある。売却価格は残存年数の減少とともに下落し、所有権マンションと同じ感覚で資産として持ち続けることはできない。「不動産で資産形成したい」動機の人には根本的に合わない権利形態だ。
  • 港南4丁目は東京港の埋立低地で、液状化・高潮・津波の3リスクが重複するエリアだ。建物の地盤補強・基礎形式・耐水仕様についてモデルルームで詳細確認が必要で、これを怠ると「安さの理由」を見落とすことになる。

こんな人にすすめる/すすめない

すすめる:30〜50代のDINKsや子育て初期のカップルで、品川・天王洲エリアへの通勤がある人。所有権にこだわらず「今後20〜40年の水辺の暮らし」に価値を感じる人。リニア開業後の品川周辺の地価上昇を想定しつつも、今の家賃を資産に変えたい人。

すすめない:不動産を長期保有して子どもに相続させることを主目的とする人。ハザードリスク(液状化・高潮・津波)を強く意識する人。車の保有が前提で駐車場台数を重視する人(台数未確認のため要注意)。「月額の負担を明確にしたい」人(地代・解体積立金の実額が公開されていないため)。

出典・参考
・東急不動産「ブランズシティ品川テラス」公式サイト:https://sumai.tokyu-land.co.jp/branz/shinagawa-terrace/
・SUUMO「ブランズシティ品川テラス」:https://suumo.jp/ms/shinchiku/tokyo/sc_minato/nc_67731397/
・国土交通省ハザードマップポータル:https://disaportal.gsi.go.jp/
・港区公式ハザードマップ:https://www.city.minato.tokyo.jp/bousai/hazard_map/hazard_map.html
・国土地理院 地理院地図(標高・地形):https://maps.gsi.go.jp/
・周辺相場参考:マンションバリュー(天王洲アイル駅周辺)・SUUMO成約事例
・掲載画像は東急不動産「ブランズシティ品川テラス」公式サイトからの引用です。
・案内図はGoogle マップの埋込機能を使用。現地案内図は東急不動産「ブランズシティ品川テラス」公式サイトからの引用です。
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